ベンデックスは寄生虫の代謝を阻害することで、体内での増殖を抑える薬で、さまざまな寄生虫による感染症に使用されます。日本ではエキノコックス症（包虫症）の治療薬に使われますが、海外ではジアルジア症、脳鞭虫症、フィラリア、回虫症などの治療にも用いられます。

• エキノコックス症（包虫症）の治療に
• 脳嚢虫症の治療に
• フィラリア、回虫症などに

エキノコックス症は寄生虫の1種のエキノコックスにより発症する病気で、日本では主に北海道でみられます。エキノコックスはキツネなどの動物に寄生しており、感染した動物のふん便には卵が排出されます。人がそのふん便に触れてしまったり、卵がついた山菜や水などを口にすると感染してしまいます。

エキノコックスの卵は腸の中でふ化して幼虫（包虫）になります。幼虫は腸から血液やリンパを介して肝臓など臓器にたどり着きます。幼虫の発育は遅いので感染しても長い間は自覚症状があらわれませんが、数年～10数年後に上腹部の不快感や膨満感、重い肝機能障害に伴うだるさや黄疸などの症状が現れます。症状は肺や脳にも転移することもあり、治療を行わなければ死に至ることもある病気です。

ベンデックスは寄生虫の代謝を阻害することで、体内での増殖を抑える薬で、さまざまな寄生虫による感染症に使用されます。日本ではエキノコックス症（包虫症）の治療薬に使われますが、海外ではジアルジア症、脳鞭虫症、フィラリア、回虫症などの治療にも用いられます。